お疲れ様です、早川です。

 

今回は「アンカリング効果」という心理効果をテーマに、
恋愛や日常でのシチュエーションなども例に挙げながら、
ビジネスにおいても効果的な使い方や事例について解説していきます。

 

このアンカリング効果はビジネスだけに限らず、
僕たちの身近にある心理効果の1つだったりしますので、
理解する事でより幅広い知識を身につける事が可能になります。

 

下記で詳しく解説していますのでぜひ参考にしていってください。

 

 

 

「アンカリング効果」とは?

 

で、今回のテーマであるこの「アンカリング効果」は簡単にいうと、

「最初に印象に残った数字やモノがその後の判断に影響を及ぼす効果」

の事を意味します。

 

そしてこのアンカリングは「アンカー」という言葉から来ていて、
その「アンカー」っていうのは「碇(いかり)」の事ですね。

 

碇っていうのは下記のような、
船が流れないように水底に沈めておく「おもり」の事で、

 

 

最初に印象に残った数字やモノがこのアンカー(基準)になり、
その後の判断に影響を及ぼすから「アンカリング効果」というわけです。

 

ビジネスやマーケティングにおける「アンカリング効果」の事例

 

このアンカリング効果は、
よくビジネスにも使われています。

 

まず最も分かりやすいのが下記のような事例ですね。

 

販売価格10,000円→2,980円

 

このような販売価格の提示を見た事あると思います。

 

これは、あえて先に「10,000円」という価格を提示して、
通常価格はこの価格であるという事をアンカリング(基準に)し、

そのあとに「2,980円」という価格を打ち出す事によって、
見込み客や読み手に「安い」と思ってもらうテクニックの一例です。

 

また、商品の販売ページ(LPやセールスレターなど)における、

 

あなたはこの商品にいくらの価値を付けますか?
私はこの商品には30万円以上の価値があると思っていて、
実際にその価格で提供しようと思ったんですが・・・

 

というようなコピーも「30万円」という価格を
アンカリング(基準に)するためのコピーだったりします。

 

要は先にあえて1つのアンカー(基準)を提示する事で、
後からその基準よりも安い価格を打ち出した際に、
相対的に「安い」と思ってもらう事が可能になるわけです。

 

これが、まず分かりやすい「アンカリング効果」の一例ですね。

 

「結婚指輪は給料3ヶ月分」もアンカリング効果。

 

また、日本には「結婚指輪は給料3ヶ月分」という風潮がありますが、
これは元々1970年代にデビアス社が打ち出した、
ダイヤモンド広告のキャッチコピーなんですね。

 

要は、この

「結婚指輪は給料3ヶ月分の価格が好ましい」

という基準は自然に生まれたものではなく、
デビアス社のマーケティングの一環として“作られた”ものなわけです。

 

つまり、デビアス社は自社のダイヤモンドを売るために、
都合の良いアンカー(基準)を自ら作り出したという事。

 

その結果「給料3ヶ月分」という比較的高い価格でも、
結婚指輪は飛ぶように売れていったという背景があります。

 

アンカリング効果っていうのは先ほどの

 

販売価格10,000円→2,980円

 

あなたはこの商品にいくらの価値を付けますか?

私はこの商品には30万円以上の価値があると思っていて、
実際にその価格で提供しようと思ったんですが・・・

 

というような具体的なコピー・文章だけではなくて、
こういった幅広いマーケティングにも活用できるという事です。

 

なので・・

 

アンカリング効果を使えばビジネス・マーケティングを有利に進めていく事が可能になる

 

わけです。

 

例えば、

 

・「アフィリエイト初心者は最も稼ぎやすいトレンドアフィリエイトから」
・「ダイエットを成功させて男性にチヤホヤされるためには体重50kgが最低ライン」
・「海外で問題なく生活していくためにはTOEIC700点が最低ライン」

 

というようなアンカー(基準)を自ら打ち出す事によって、
見込み客にアンカリング効果を働きかけていく事ができます。

 

実際、

「アフィリエイト初心者は最も稼ぎやすいトレンドアフィリエイトから」

という風潮はアフィリエイト業界には広まっていて、
実際にトレンドアフィリからスタートする初心者の方は多いです。

 

また、ビジネス系ではなく他のジャンルでも、

・「ダイエットを成功させて男性にチヤホヤされるためには体重50kgが最低ライン」
・「海外で問題なく生活していくためにはTOEIC700点が最低ライン」

というような基準を上手く作り出していけば、
あなた自身に有利なマーケティングを図っていく事ができるわけです。

 

日常、恋愛にもアンカリングは潜んでいる。

 

ちなみに、もっと身近な日常や恋愛なんかにも、
この「アンカリング効果」は潜んでいたりします。

 

日常におけるアンカリング効果の事例

 

例えば家を探している時。

 

この時に不動産屋さんから、

まず先に家賃8万円の微妙な部屋を紹介されて、
・その後に家賃5万円のいい感じの部屋を紹介された

となると、5万円の部屋は「安い「という風に感じてしまいますよね。

 

これも結局、

「家賃8万円の微妙な部屋がアンカー(基準)になって、その後の判断に影響を及ぼしている」

わけです。

 

また、僕はよく映画を見るんですが、

映画のシーズン1が面白かったから
2にも期待していたら、あんまり面白くなかった

みたいな経験もよくあって、これもアンカリング効果ですね。

 

面白い「シーズン1」が基準になっているからこそ、
「シーズン2」がそこまで面白くなかったら、
ちょっとガッカリしてしまうわけです。

 

恋愛におけるアンカリング効果の事例

 

以前、僕が20歳くらいの時に、
知り合いの経営者の方に合コンに連れていってもらった事があって、

6対6くらいの合コンだったんですが、
その時に来た女性が全員30代後半だった事があります。

 

当時20歳の僕からすればまあまあ年上で、
合流した瞬間に「ハズレだ…」と思ってしまったんですが、

1時間、2時間・・と時間が経っていくにつれて、
言い方は悪いですが、

「その女性メンバーの中でマシな人を可愛いと感じるようになっていった」

んですよね(笑)

 

これも結局、合コンという空間の中で、

「あまり可愛くない30代後半の女性たち」

が僕のアンカー(基準)になっていったわけです。

 

合コンでわざと自分より可愛くない人を連れてきて、
自分の評価を上げようとする人もいますよね。

 

それも結局、

「その場にいる人たちの平均がアンカー(基準)」

になるからこそ、

「自分より可愛くない人を連れていけば自分の評価が上がる」

わけです。

 

なので、

 

自分に有利なアンカー(基準)を作り出すのが、アンカリング効果を活用するコツ

 

になります。

 

先ほどの不動産屋の例なら、

「まず先に家賃8万円の微妙な部屋を紹介する」

ことで、

「その後に家賃5万円でいい感じの部屋を紹介すれば良い印象を与えられる」

わけですから、

「自分に有利な基準を作り出す」

事で、

「その後の相手の印象を操作する事ができる」

わけですね。

 

お客さんにあなたのサービスの価格を伝えた時に、
「安い」と感じてもらいたいなら・・?

 

先に提示価格より高い金額を、
お客さんのアンカー(基準)にする事で、
安いと感じてもらいやすくなります。

 

結局、僕たち人間は、

「何かしらの判断基準をもとに印象を感じる」

わけですから、

「その判断基準を操作して、より有利に物事を進めていく」

のがこのアンカリング効果になります。

 

こういった様々な事例を見る事で、
アンカリング効果への理解を深める事ができ、
実践に落とし込んでいく事が可能になります。

 

ですので、ぜひ今回の内容を参考に、
あなたの人生やビジネスに活かしていって頂ければと思います。

 

では、今回はこの辺で。

 

それでは!

 

 

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