この記事の目次
お疲れ様です、早川です。
ちょっと今回はとある「カイジの動画」を題材に、
コピーライティングについて話していきたいと思います。
この動画は僕も普段からよく見ている動画の1つで、
長さも6〜7分程度なのでまずはサクッと見てみてください。
この動画はYouTubeから埋め込んでる他チャンネルの動画になりますので、もし削除されて見れない場合は「カイジ ビール」などのキーワードで検索してみてください。
・・・見終わりましたか?
で、なぜ急にこのカイジの動画を見せたのかというと、
このたった6〜7分の動画にコピーライティングの
要素がふんだんに使われているからです。
一見、ただカイジがビールを美味しそうに飲むだけの動画ですが、
違う「視点」で見ていけばまた違った面白さが出てきます。
では、解説していきます。
注目すべきはカイジではなく「班長」?
まず、僕がこの動画で注目して欲しいのは、
カイジではなく「班長」です。
そうです。
やたらと鼻がでかいこのおっさんです(笑)
カイジを見ている人は知ってると思いますが、
この班長、実はチンチロ(サイコロを使った賭け事)で、
イカサマを駆使して儲けまくってる悪いやつです。
ですが、この「班長」を見習って欲しいのです。
班長はこのたった6〜7分の間に、
数々のテクニックを駆使してカイジの「行動」を操っています。
さて、ではそこに着目してもう1度動画を見てみてください。
1回目に見た時に気が付かなかった事に気付くはずです。
この動画はYouTubeから埋め込んでる他チャンネルの動画になりますので、もし削除されて見れない場合は「カイジ ビール」などのキーワードで検索してみてください。
では、具体的に解説していきますね。
「共感」からの「フリー戦略」でカイジの欲望が着火
まず、冒頭でカイジがビールを飲みたいけど我慢しているシーン。
そこで班長が、
「分かるよぉ〜カイジくん」
と言いながら颯爽と登場し、
けど、無理はいけない。自分を適度に許す事が長続きのコツさ。
と言って、カイジに「わしの奢り」とビールを1本プレゼントします。
そして、カイジはそのビールを飲み干し、
「犯罪的だ...!」という名言を残します(笑)
実は、既にここにも僕がブログやメルマガで解説している、
ビジネスの要素が含まれています。
その要素が「無料戦略(フリー戦略)」です。
フリー戦略というのは、ソフトバンクなども使っている、
相手に「保有効果」や「現状維持バイアス」を働きかけ、
商品の購入を促す
という戦略のことです。
まず、班長はこの時点でこの無料戦略を上手く使っています。
最初の1本をタダで渡すのがミソですね。
そして、その際にカイジの心の中を読み、
「外出券だろ?考える事は一緒だ。そうなるとこんなところで使ってられねえよな。」
と言って「共感」を勝ち取り、そしてビールを提供しています。
つまり、見込み客(カイジ)の考えている事や、
気持ちを班長の方から先に「代弁」する事で、
「それそれ!この人は分かってくれてる!」
という「共感」を引き出しているわけです。
これはコピーライティングでも非常に重要な要素で、
その辺りのテクニックなんかは下記で触れている通り。
→【この人分かってくれてる!】共感と信頼を引き出す「バーナム効果」の実用方法。
そして、無料でビールを提供する・・。
すると、カイジは我慢できずにビールに飛びつきます。
そりゃあれだけ飲みたかったビールを、
無料(タダ)でくれたわけですから誰でも飛びつきますよね。
しかし、問題なのはこの後。
カイジは1本目のビールを飲んだ事により火がつき、
売店の目の前まで足を運んでしまいます。
そして、ついにビールを購入してしまいました。
実はここでもコピーライティングにおいて、
非常に重要なヒントが隠されています。
人は「感情で行動を起こして理屈で正当化する生き物」
「人は感情で行動を起こし、理屈でその行動を正当化する」と言われています。
例えば何かの商品を購入する際にも、まずは
「欲しい!」
という感情が先に来て購買という行動を起こし、その後で
「これは〇〇だから買って良かったんだ。」
という風に理屈を後付けする事で、自身の行動を正当化するわけですね。
で、この動画のカイジも、
「ビールを飲みたい・・!」
という感情を抑えきれずにビールを購入してしまい、その行為を
「考えてみれば1ヶ月は我慢した。今日は特別な日。だから1本はOK。」
と正当化している事がわかります。
ダイエット中なのに誘惑に負けて甘いものを食べてしまい、
「今日は自分へのご褒美。明日から頑張る!」
みたいなパターンもこれと全く同じです。
僕たち人間にはこういう傾向があって、
だからこそこれを知っておくだけでもセールスに活かせます。
「ベネフィット」をイメージさせ、根拠ある理論で説得。
さらにカイジはビールを購入する際に、
その売店の販売員にそそのかされ、
仕方なくつまみに柿ピーを選ぼうとします。
すると、ここでも班長が登場。班長の凄腕が炸裂します(笑)
下手だなカイジ君〜。下手っぴさ。欲望の解放のさせ方が下手。
カイジ君が本当に欲しいのはコレ(焼き鳥を手に取りながら)。
これをチンしてほっかほかにしてさ。冷えたビールで飲りたい・・だろ?
と、ベネフィットを上手く想像させる、
強烈なコピー(言葉)をぶち込んできます。
「人はイメージしないと行動できない。」
「人はその商品自体ではなく、その商品を手に入れた後の未来を買っている」
という人間の行動原理はコピーライティングでも重要な要素で、
「ベネフィットをイメージさせてしまえば、簡単に行動を起こすようなる。」
というのもコピーライティングではよく言われる話です。
それと同じように、ここで班長はカイジを相手に、
焼き鳥をつまみにビールを飲んでいる未来(ベネフィット)を、
言葉を使って上手く想像させたわけです。
さらに、その際に、
せっかく冷えたビールでスカッとしようって時に、
それじゃかえってストレスがたまる。
食えなかった焼き鳥がちらついてさ、全然スッキリしない。
贅沢ってやつはさ、小出しにしちゃダメなんだよ。
やる時はきっちりやった方がいい。
それでこそ、次の節制の励みになるってもんだ。
と説得します。
ここでも班長は、主張の後には根拠を述べ、
その根拠が納得できるものを提示しています。
上記のセリフを聞いて「確かに・・」と思ってしまうのはカイジだけじゃないはず。
なので、この鼻がでかいおっさんである「班長」は、
めちゃくちゃコピーライティングが上手いんですね(笑)
班長は、人を行動させる能力がズバ抜けて高いのです。
班長のセリフはネットビジネスで稼げてない人にも刺さる。
現に、カイジはこの後、
「言われてみれば確かにそうかも…。じゃあ…。」
と、班長に説得され、ついに焼き鳥、
さらにはポテチまで購入してしまいます(笑)
1番最初に無料(タダ)で貰った1本のビールがキッカケで、
カイジは「豪遊」してしまったわけです。
そしてそれが班長の「狙い」でした。
つまりこの戦いは、
人間の行動原理と「コピーライティング」を駆使して、
カイジの行動を意のままに操った班長の勝ちだという事です。
その後、班長は豪遊しているカイジを見ながら、
食べ終わったら、やつは満足してこう考えるだろう。
『明日から頑張ろう。明日から節約しよう。』と。
でも、その考え方がダメ。
明日から頑張るんじゃない。
今日、今日“だけ”頑張るんだ。
今日頑張ったものにだけ明日が来るんだよ。
と、嘲笑います。
・・で、このセリフも「刺さる人には刺さる」んじゃないかと。
ネットビジネスで稼げてない人って、
結構、作業を後回しにしがちなんですよね。
それこそ、先ほどの班長の言葉のように、
「明日から頑張ろう。明日から作業しよう。」
っていう感じで。
だからこそ、そういう場合は上記の班長のセリフなんかも、
頭に入れておくと結果に繋がりやすくなると思いますね。
カイジから学ぶコピーライティングまとめ。
今回、この動画を題材に取り上げた際、
人によっては「何これw」って感じだったとは思いますが(笑)、
この動画1つからでもビジネスに活かせる部分は多々あったと思います。
実はこの動画は僕が10代の頃から見ていた、
カイジの中で最も好きなシーンなんですが、
久しぶりに見てみるとこういう要素があったので、
シェアさせて頂きました。
後、この動画を見た後にビールを飲むと、
めちゃくちゃ美味しく感じるんですよね(笑)
「キンキンに冷えてやがるっ...!」って感じで(笑)
僕はビールが好きなので、そういう使い方もしています。
結構、癖になって何回も見に来てしまうので、
その度に、今回の内容を思い出していけば、
コピーライティングの復習にもなると思います。
これだけ短い動画でこれだけ学べるモノが
多い動画はなかなか珍しいですからね。
ぜひ、有効活用してみてください。
では、今回はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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